会話のない家族

 

久々に、おもしろくない連続企画を一時停止して、

普通の駄文を書いてみようと思います。

 

おとつい-昨日と、家族旅行に行ってきました。

京都の北部に、カニを食べに、ツアーバスで行ってきました。

 

あ、家族旅行と言っても、

実際一緒に住んでる人は、俺入れて計5人なんですが、

うちはちょっと変な家族のようで、(最近、どうやらそうらしいと気づいた)

3人で行ってきました(俺込み)

 

タイトルからわかるとおり、気まずいフインキ。

うちの家族はあまり喋らないんです。

なんで旅行に行くことになったのかも、よく分からない。

ましてや、国内のバスツアーなんて初めてです。

 

いやー、MD持ってきててよかったぁ。ヒマだもん。

バスの中で聞いていると、父が一言。

「それ、貸して。」

まぁ、しかたない。出発前、

「ヒマだろうから、ウォークマン、カバンに入れとけば?」

と言って、MDを数枚渡してくれたのは、父だから。

MDには「井上陽水ベストアルバム」とか「1970sヒット」とか書いてあったが、

「浜崎あゆみ」もあったから、俺のこともを少し気を使ってくれてるのかもしれません。

 

「あ、私も」

母が一言、そう言ったので、MDを交代で使うことになりました。

めずらしく、会話成立。

あと、バスの中で喋ったのといえば、

「楽しみですね。」

「うん。」

サービスエリアで。

「トイレ込んでるね。or すいてるね」

「うん。」

見りゃわかる。見たまんまだ。

ちなみに、俺は両親に、

「中途半端な敬語」を使っています。

5回に1回、敬語が入る。「〜っすね。」っていう体育会系のも入れて。

どうやら、一般的には全部タメ口だけらしいです。

俺もそりゃ、タメ口の時のほうが多いけど。

しかし、一部の人は、ALL敬語らしい。

中途半端だからしゃべりにくいのかもしれません。

 

 

旅館について、ジーっとテレビを見て、料理がくるのを待っていました。

あ、部屋食です。

母はビール瓶を冷蔵庫一つ開けて、

「とりあえず、これは飲む。

 ・・・けど、また飲みたくなったら、もう一個、缶あるから。

 家から持ってきたから

 仲居さんがいない間にさーっと注げばバレないわよ。」

 

さっきの敬語の話を聞いて、

「こいつって、もしかしてカネモ?」と、思った方、

違うって分かったでしょう。

 

しかし俺もお笑いをやっている人間。

自分の家族ぐらい盛り上げられなくて、どーするんですか?!

っということで、みなが席に着いたとき、

「カンパーイ。」と言ってみました。

すると父が

「咲季、大学内定おめでとう。カンパーイ。」

と言ってくれました。

 

そういえば、俺の進路に関してだけは、そこそここの3人での会話がありました。

第二志望の学部について、父と母の意見が対立したのですが、

無事、第一志望に受かりました。

 

乾杯したあと、大学の話をするでもなく、我々はもくもくと食べ始めました。

たまに、それぞれが、「もうお腹いっぱいや・・・」という独り言をはきながら。

そりゃ、ちょっとは「これ、なかなかおいしいね。」ぐらいはありましたが。

 

食べ終わって、母がさびしく言いました。

「タッパー持ってきたけど、必要なかったわね・・・」

・・・笑いが起きないって、どないやねん。

 

帰りのバスで、ビデオが流れていました。吉本新喜劇のビデオでした。

母「あんた、これ見に行ったんやて?」

俺「うん。NGKに。」

母「おばーちゃんの株券やんなぁ。」

 

父や、他の乗客は疲れているせいか、ほとんど眠っていました。

母は起きていて、ビデオを見て、一人うけてました。

隣の席の者としては、正直恥ずかしかった。

 

ビデオが終わって、母が一言。

「うちも吉本の株、買おうかなぁ。」

 

この人は、自分の子供が、約2週間後、

吉本のオーディションに行くとは、夢にも思ってないんだろうなぁ・・・。

 

そんな感じで、一泊二日の家族旅行が終わりましたとさ。
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