必殺!蹴落とし人

 

しつこく試験ネタですが、

だいたいの人って「テスト出来た!」って思っても、

「全然出来んかったー、超ヤバい〜」    とかなんとか言いますよね、普通。

俺もそういうタイプの人間です。いや、そーじゃなくて実際出来てないんですけど・・・

でもね、うちの学校その逆のタイプが結構多いんです。

ゆきタンに 「現国、チョ―むずかった。時間足りなすぎ」 と言ってみたんです。

俺にとっちゃ挨拶代わりに言ったようなもんなんですけどね。

「え? 簡単だったじゃん。確かに時間はギリギリだったけど・・・」

あー、そーですか!そーですよ、ものすごぉーく簡単でしたよーだ!けっ

 

しかし俺のグループまでこの人種になってきてるとは・・・

彼女は前はそんな人じゃなかった。

もっとアホそうだった、テスト前にもネットをしてた、ゲームもしてた。

でも今回は違う

さりタンが  「試験一週間前きったのに、チャットで徹夜しちゃってー」  とか言うと

「ていうか勉強しろよ」   とか言うし。

彼女は変わってしまいました。遠くなっていきます、さようなら・・・

でもなんで友達の勉強の応援なんかしないといけないんすか?

とりあえず、ライバルですよね?もっと蹴落とさないといけないじゃないですか?!

俺は  「そんなん余裕だって!俺なんか昼寝した上に、火曜サスペンス2時間ずっと見てたもん。

火サス終わったら即寝たし。徹夜してる方がまだやってるって。一週間前なんて全然試験前じゃないよ」

と言います。なんてね〜。 本当は1週間前からネットどころかテレビも一切見てません。

「だいたいそんなに勉強しなくても大学は行けるって言われてるんだからいいじゃん」

どんどん追い討ちをかけます。これでよし。少しでもやる気、無くして欲しいです。

平均点少しでも下がって欲しいです。

 

しかし、そんなさりタンも、試験前日に

「ていうかヤバいの、数学の問題集なくしちゃって、一回もやってないんだ。誰かコピーさせてくんない」  と。

一日目は数学。つまり、「明日」なわけです。おもわずニヤリ   

俺は  「そんなん大丈夫だって。プリントと教科書さえやっときゃいいって。」

ゆきタンとゆうこタンも    「問題集なんてやったことないよね」

ふふふ、こいつらもやはり蹴落とそうとしてるな。 するとさりタンが、

「えー、私、同じ所2回はやってるよ」 と。

ははは、まだまだ甘いぞ、俺はおとつい3回目が終了した所だ。

「ねー、誰か持ってないのぉ?」

持ってるけど、誰が貸すかよ!?

ゆうこタン「あ、私持ってるよ。帰りコンビニ寄ろ」

まじかよ?!

そーいえば、ゆうこタンは俺らと違って受験組なので、平均点なんて関係ないんでしたね。くそっ

 

試験一日目の帰りの電車で、Bさんを見つけました。

Bさんは俺と同じ学部の推薦を狙ってるので、かなりライバル度高しです。

しかもノートらしきものを見てるよ、あの人は。

も、もしや、勉強してるのか?! いかん、なんとしてでも阻止せねば・・・

「Bさーん、久しぶり。何してんの、あ、地理じゃん。めっちゃまとめてるし・・・」

しかし、なんか分厚いぞ・・・

「っていうか何枚あんのよ?!げっ、6枚も!」

俺はまとめていない。しかもノートさえルーズリーフ3枚しかとってない!

「えっ、こんなんあったけ?!」

しまった、俺、一日休んだんだっけ。ここ知らないや・・・。

「いやぁ、しまったなぁ。休んでたのにノートコピらせてもらうの忘れてたよ。やばいな〜」

すると

「あー、ここは自然堤防が・・・(以下略)

なっ、なんて親切なんだ!

「そーなんだ。ありがとう、めちゃ助かった」

次の日、地理のテスト

「自然堤防の上に住宅が密集する理由を答えなさい」

出た―――!!

ちょうど昨日説明してもらったとこです。はっはっは、得したな。

 

俺のななめ後ろの席に頭よくて性格悪そうな人がいるんです。

自習の時間にボソっと 「よし、物理カンペキ!」 と言いました。

なにぃ、カンペキだとぉ?!

そして物理の試験が終わりました。 その人が

「最後の答えって2つとも同じ値になったよね」 と隣の人に聞いてるのが聞こえました。「えっ、なんで?」

はっはっは、ばかめ。Aの壁とBの壁は反発係数が違うんだよ。

「うわー、最悪〜」 とその人が叫んでました。どうやら気づいたようです。

 

ちょっと問題が簡単だったら、みんな口々に言います。

「あんな問題なんて、勉強して損した。あれじゃ100点続出だよね〜」

あー、そうかい。俺は中学入ってから一度も100点なんてものを取ったことねーよーだ。

 

 

まったく、みんなしてなんなんでしょう。今回はいつもよりひどいんです。

試験1週間前に進路調査表が配られたんで、人々はやる気を出してるようです。

 

中学受験の時、塾の先生が

「試験が終わったら、同じ塾の友達と、周りに聞こえるように、『とても簡単だった』と話しろ。

そーしたら、周りがビビって次のテストに影響するはずだ。」

と教えてました。

そー教えられた人達だから俺にこんなことをするんでしょう。絶対そうに決まってます。

 

「自分が勉強した」or「してない」と強調すると、相手のやる気にはどう影響するのでしょうか。

どっちもやる気度が上がりそうで、下がりそうでもあるような気がして、よく分かりません。

俺はみんなとは、いわば逆の作戦に出ているわけですが、こちらの方が効果あるように思います。

 

でもね、こんなこと続けてると、

 

 

俺、いつか絶対友達なくします!(断言)

 

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