I am 「サボるアリ」

 

文化祭1日目だったんです。

予定:午前中 合唱コンクール

    午後  自由。

自由時間は普通、イベントや展示を見たりする時間らしいのですが、

中学生のガラクタや、ヘタなハモネプ(のパチリ)を見てもしょうがありません。

とりあえず、「教科展示」という夏休み宿題のレポート作品の一部を

選抜して展示しているコーナーに行ってみました。

 

俺の学年の課題は「地形図」か「分布図」の作成でした。俺は「地形図」を選び、提出しました。

まゆタンと見に行きました。

まゆ「絶対、私分布図の展示されてない自信あるし。ちょー出来ヤバかったもん。」

咲季「俺も絶対ないし。他のやつ、みんなスゴいの作ってるしね〜。」

とか言いながら、俺は内心期待してました

これまでの俺のこーゆーので展示される率は60%ぐらいなんです。今までは歴史新聞や地域紹介でした。

展示室に入るとまっさきに俺のを探しました。

やったぁー!あったぁ――!!!

10個きれいに並んでる地形図の中にちまっと俺のが!明らかに俺の一番しょぼいけど・・・

俺の学年270人いて、きっとそのうちの70人くらいは地形図を作ったことでしょう。

俺が7分の1に入れることってそうないのよ。

成績も3分の1くらいのとこだし、徒競走は幼稚園のころから万年6位(つまりドべ)だし。

どうやらまゆタンのはなかったそうです。でもいいじゃないか、俺みたいに万年6位じゃないんだし。

 

分布図の方は20枚くらい展示されてました。みんなすごいの作ってますね。

俺の学校、負けず嫌いが多いんですよ。

合唱コンクールでも体育祭でも「絶対自分のクラスが勝つんだ!!」って必死ですから。

まれに見る、熱血真面目女子高生が集まってるみたいです。

だから俺や俺の友達の大半みたいな少数派の熱血じゃないやつらはつらかったりもするんです。

 

小学校高学年くらいになると、学級委員とかやりたい人少なくなるじゃないですか。

クラスで一人も立候補がなかったりするもんです。

授業中、先生がボソっと「これはどう思いますか?」と当てずになにげなく言った時、

自分の席で即答する人も少なくなるじゃないですか。

でもこの学校入って、ビビりました。

みんないろいろやりたがりすぎ!!!

 

働きアリの80%はほんとに真面目に働くアリで、20%はサボりなアリだそうです。

しかし「80%の働くアリ」を集めて育てると、またそのうちの20%はサボるアリになり、

また、「20%のサボるアリ」を集めると、そのうち80%は働くアリになるそうです。

 

俺は小さい頃は「典型的働くアリ」として育ったクチなんですが、

中学から、俺よりスゴい「超典型的働くアリ」の集団に入ったため、サボるアリになっちゃいました。

 

俺の仲良しグループの4分の3は「サボるアリ」なんですが、

なかには俺みたいなやつとつるみながらも未だ「典型的働くアリ」をやってる友人、淳タンがいます。

5段階評価の成績で平均4、5。

夏休みの宿題の読書感想文も学年から15人程選抜して文集をつくるのですが、

それにほとんど毎年選ばれている

もちろん教科展示にも彼女の分布図がはりだされていました。

かといって俺みたいに授業はないが学校はある日に欠席したりしない

 

すごいね。ほんと・・・。

 

でも淳タンの家庭事情を聞いてちっと考えさせられました。

ゲームもパソコンも家になく、漫画は1年に1回子供の日にしか買っちゃ駄目。

友達との旅行も駄目。

しかも衛生面を気にして、刺身やサラダなどのなま物は食べないらしい。

 

いやぁ、これもすごいね。ほんと・・・。

1年に1回の漫画も、きっと「ふたりエッチ」とか買っちゃったら駄目だろうし(笑)

 

こんなんでいいんでしょうか?いつか爆発して不良になったりしないでしょうか・・・?

こないだの駄文に登場したさりタンは、

小学校までは東京の本家で淳タンみたいな育ち方をしてたそうです。

中学から、学校に通うために近くの爺さんちに、爺さんと二人で住んでるそうですが、

確実に不良化してます。ていうか、しました。

試験前でも遊びに行きます。

漫画・18禁同人誌は何冊持ってるか分かりません

家に友達呼んで、飲み会します。

成績表は偽造して、本家の親にFAXします。

 

小学生の頃まで、漫画は「日本の歴史」シリーズしか読んだことなく

中2まで、子供は神様にお願いすると出来るものだと思ってたそうです。

 

きっと親泣きます。

淳タンみたいな「働くアリ」も、締め付けすぎるといつかこーなっちゃうんじゃないでしょうか。

 

俺はこいつらみたいな「お嬢様」じゃないので、きっとこれ以上特に何も変わらないような気がします。

俺が小学校の頃、親が

「この学校、みんなが海外旅行したり、ブランドもん持ってても羨ましがらないなら行ってもいいよ。」

といいました。

つまり「学費だけならなんとかなるが、生活は変わらない」ということです。

 

俺の粗野な友達でも「ハーゲンダッツか31以外のアイスは家で食べない」と言います(泣)

ハーゲンダッツと31は普通のアイスの2倍以上するんだぞ!え?!

俺は今年初めて海外旅行というものに行きました。シンガポールです。

そこで初めてブランドもんといものを買いました。ウ゛ィトンのバッグです。

うれしかった・・・。

 

俺は去年まで海外旅行したことはなかったけど、友達と旅行をしたことはありました。

いつもの親と行く旅行と違って、不安だけどおもしろい経験をしました。

淳タンはどんなにお金を出しても友達と旅行は行けません。

お金はある程度必要だけど、金持ちだからいいってもんじゃないんだなと思いました。

 

今日は競争社会と言われますが、

競争に勝てばいいってもんじゃないのかなと思ったりします。

負けてるから駄目なんじゃなくて、むしろ負け組の人も必要です。

俺が「サボるアリ」だからこんなこと言えるのかもしれないけど、

人生負けてみるのもいいかもしれません。

そーすると、意外なところで勝てるかもしれません。

 

 

 

 

うわっ、俺、前回に引き続き、またいいこと言っちゃた・・・。

 

いいのかな、こんなんで(ニヤリ)

 

でも貧乏はつらいです。

 

俺の将来の夢は金持ちです。

 

でも俺はこれからも「サボるアリ」を続けようと思います。

 

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